寄せエサ作り

 寄せエサは釜揚げシラスを潰した団子が基本ですが、釣人それぞれに工夫と拘りがあります。
 大きく分けて、バラケの良いエサを使い煙幕で魚を寄せるパターンと、持ちの良いエサで匂いで寄せるパターンに分かれます。 管理人はどちらかというとバラケの良いエサを使う派です。
 参考に管理人の寄せエサレシピを公開しますが、配分の量などはベースの釜揚げシラスの水分量に左右されるのとで正確に計測して作ったりしているわけではないので、その時々様子を見ながら調整しています。

 まずスーパーで売っているような釜揚げシラス、もしくは新子(カマスゴの小さいやつ?)をベースにします。釜揚げ後に干したものではなく柔らかいタイプのもので、管理人はいつも数パック分まとめて作り、小分けして冷凍保存しています。
 シラスをビニール袋に入れ、手で揉んで潰していきます。少し時間を掛けて丁寧に潰していくと最初は白かったシラスのダンゴが黒っぽくグレー色に変わってきます。それでもシラスの尻尾の部分を中心に潰れずに残っていたりするのでそれらも丁寧に潰していきます。潰れていない塊があると上手く水中で煙幕様に溶けません。
 ここからの混ぜ物は釣人ごとに工夫と秘密があるのだと思います。管理人はあまり混ぜ物をせずに溶けやすく綺麗な煙幕を作る餌を好みます。

 出来た団子を半分に分け、片方には1割程度の小麦粉と粗塩を混ぜ、ダンゴを纏めていきます。こちらは溶けやすい煙幕を作るタイプの餌になります。小麦粉の量はシラスの水分量によって左右されます。
 残りの半分にはお好み焼きなどに使う粉末の鰹粉を少々と3〜4割の小麦粉、1割程度の粗塩を混ぜてかるく揉み1時間ほど寝かせます。塩を混ぜ寝かせるとグルテンがよく形成され溶けにくい餌になります。さらに硬めの餅のようになるまでよく捏ねると、溶けにくく匂いで魚を寄せる用の餌が出来ます。

 出来た餌はゴルフボールより少し大きいくらいの大きさに分け、小判型にして冷凍保存しておくと長期保管できるので釣行の度、必要分だけ取り出して持参しています。
 現場ではコアユの寄り具合を見ながら両者を使い分けています。コアユの活性を上げたい時、反射食いをさせてどんどん数を稼ぎたい時に溶けやすい煙幕タイプ、それ以外の時間帯は長持ちする溶けにくい餌を使い様子を見る感じです。

 他にも、バニラエッセンス、ウイスキーや芋焼酎などのアルコール類やヘラブナの寄せ餌等、各々に工夫があるようですが、普通に川魚の寄せ餌によく使われるサナギ粉やアミエビ系のものを混ぜるとブルーギルが集まってコアユが散ってしまうので避けた方が良いと思います。

 あと、管理人はコアユの腸を出しきらずに食すことを考えて、気分的に自分の寄せ餌だけでも人が食べられる材料だけで作っています。

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