五目狙いの探り釣り

波止やゴロタ石の浜、岸壁等のポイントで釣れる魚は何でも釣ってしまおうという五目狙いの釣りです。
実際にやってみると夏から秋のシーズンであれば五目どころか八目、十目釣りになることもしばしばです。

釣り場
 
 漁港などの波止、石積み護岸、ゴロタ石の浜、大型港の岸壁、テトラ帯など。
 いろんな場所、いろんな魚を、基本ひとつのタックルで狙ってしまおうという、非常にお気楽かつ不精な釣り方です。
仕掛け
 
 竿は1.5号程度の磯竿で短目のものが取り回ししやすいです。なかなかそうした竿は売られていないのですが、管理人はシマノのホリデーメイト2−300や硬めの筏竿145を使用しています。
 小型スピニングリールに道糸2号。中通し錘の1号〜3号、間にクッション目的でソフトタイプの蛍光玉を入れて小型サルカン。この先に状況によって10〜30センチ程度のハリスの先に、針はこれも状況によって変えますが、丸セイゴ針7〜10号位が万能でしょう。
 
 たったこれだけです。針だけは五目八目の魚を想像しながら、それぞれに適した針を各種結んでコンパクトに収納してベストのポケット等すぐに出せる所に仕舞っておきます。 針が結べない人なら丸セイゴ、袖針、流線針の大きめ・小さめ6種類程度のハリス付針のパックを忍ばせておきましょう。
釣り方
 
 餌は青イソメとサシアミがあればオッケーですが、どちらかだけなら針外れしにくい青イソメでしょう。
 
 漁港ならまずは波止の根元港内側等、いわゆる竿抜けになっていそうなところから探っていきます。
 最初は波止際ぎりぎりに仕掛けを落としていきます。錘は1号程度の軽いものがいいでしょう。指先でスプールにブレーキをかけたり、糸を出さずに竿先を下げて仕掛けを沈めていくなど、ゆっくりと餌をふわふわと落としていった方がアタリが出やすいですし、餌取りが邪魔をしていてもすぐに感知することができます。
 落とし込みの途中で当ってくる魚はメバルやチヌ、コッパグレ、ベラ、ハゲが中心になります。

 底まで落としきると、ちょんちょんと仕掛けを動かしたり少し巻き上げたりしてアタリを誘います。これで釣れてくることが多いのは、ガシラやアイナメの根魚、、ハゼなどになります。
 
 次に波止際ではなく、竿下やほんの5〜6メートルでよいので仕掛けを沖目に落とし同じくできるだけゆっくりと沈めていきます。メバル、セイゴ、タナゴたちの他、アジなどの回遊魚が喰ってきます。
 底まで沈めるとハゼや意外とカレイもよく喰ってきます。
 
 次に波止の外側、テトラや石積みになったポイントが多いと思います。筏竿だと殆ど穴釣りになるので錘を3号など波の様子に合わせて重めに、ハリスも短く変えます。
 3mクラス以上の竿を使っているときは、足元の穴ではなくその先の沈みテトラの穴で同じく穴釣りをしたり、テトラの具合によっては少し沖目に仕掛けを投入し、仕掛けをあおって動かしながら誘う釣りになります。
 竿が短めなのでどうしても根がかりしやすいので、決して仕掛けを引きずらずにテンポよく誘う必要があります。穴釣りの場合は重めの錘で一気に底まで落とし、底から探る上げてくるほうが効率が良いです。対象はガシラ、メバルを中心に小グレやギンポ、アイナメ、ベラ等も釣れてきます。

 
 波止を探り終われば漁港脇の浜なども同じタックルで探れます。ゴロタ浜であればテトラ帯の探りと同じような釣り方で、ガシラ、アイナメを中心にギンポやベラ、運が良ければヒラメが。砂浜ならハゼ、キス、運が良ければコチ、チヌ等が釣れる事もあるでしょう。


 管理人はお手軽釣行で小型クーラーしか持たずにこの釣りをして、ガシラ、メバル等の大漁に加え45センチのヒラメ、50センチオーバーのハネをかけ、クーラーに収まらず悔しい思いをしながら近くのファミリーに釣果をおすそわけしたことがあります。
 まあ、そういっためったにない大漁を楽しみにするより、身軽な最小限の道具と餌、仕掛けで、沢山の種類の魚を手にする喜びを楽しむ釣りではあります。



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